【ネタバレ注意】シリコンバレー シーズン1の各話のあらすじ・見どころ

気弱なリチャードが企業とともに段々と成長していく姿が非常に面白く、IT業界(主に自社でプロダクト開発を行っているところ)の人にはぜひ一度見て欲しい海外ドラマ「シリコンバレー」。

この記事ではシーズン1のあらすじと見どころについて解説しています。

シリコンバレーを見たい人は以下の記事でどこで配信されているかをまとめていますので、ご覧ください。

目次

シリコンバレーとは

シーズン6まで(全53話)
キャストトーマス・ミドルディッチ(リチャード・ヘンドリックス)
T・J・ミラー(アーリック・バックマン)
ジョシュ・ブレナー(ビッグヘッド)
マーティン・スター(バートラム・ギルフォイル)
クメイル・ナンジアニ(ディネシュ・チャグタイ)
クリストファー・エヴァン・ウェルチ(ピーター・グレゴリー)
アマンダ・クルー(モニカ・ホール)
ザック・ウッズ(ジャレッド・ダン)
マット・ロス(ギャビン・ベルソン)
ジミー・O・ヤン(チアン・ヤン)
各話の長さ28 – 47分
放送チャンネルHBO
ジャンルコメディ

テーマ自体は真面目ですが、起こる事象や言葉使い、揶揄など現代のトピックを交えているためより自然に入ってくる内容です。シーズン6が最終で2019年12月8日に放送が終了しているので、それ以後の話題は特に出てこないです。(今だったら生成AIとかの話題を取り入れて作るんでしょうね)

主役のリチャードを演じるトーマス・ミドルディッチは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」ではボウタイをいじられるストックブロッカー役でも少し出ていましたよね。またアーリックを演じるT・J・ミラーは「デッドプール」シリーズや「レディ・プレイヤー1」「クレイジー・パーティー」にも出ており、どの映画でも個性的でユーモア溢れる演技が輝いています。(特に声が特徴的)

シーズン1のあらすじ

パイドパイパーの立ち上げから、テッククランチ・ディスラプトの発表までがシーズン1では放送されます。

エンジニア→社長としてどのように振る舞っていくかわからないリチャードを描きつつ、hooliとの競争を強いられるパイドパイパーを描いています。また、チーム構築としてジャレッドの加入やビックヘッドの離脱とスタートアップが仲良しだけではやっていけないところもちゃんと描かれています。

話数タイトル長さあらすじ
第1話実用最小限の製品29分主人公リチャードが、自身のウェブサイトに使う強力なデータ圧縮アルゴリズムを開発する。(本人はその価値に気付いていない)すると、シリコンバレーの有力投資家2人が彼に接近し始め…
第2話資本政策表28分祝賀パーティ後、リチャードとアーリックは、彼らが事業計画を提出するまでピーター・グレゴリーが金を出さないと言っていることを知る。スリムな事業計画には人員削減も盛り込まなければならず…
第3話基本定款28分リチャードは、パイド・パイパーがすでに社名登録されていると知る。一方、アーリックは新しい社名を考案するべく旅に出発し、ピーター・グレゴリーは所有する会社の一つが資金提供を要求すると明確な返答を避ける。
第4話信認義務28分ピーターが開いたトーガパーティで酔っぱらったリチャードは、アーリックを取締役に任命すると約束してしまい、翌朝、自分のしたことを後悔する。さらに、ピーターとギャビン・ベルソンとの意外なつながりを知り…。
第5話シグナル伝達リスク28分アーリックは路上落書きアーティストにロゴ作成を依頼するが、その作品は物議を醸すことに。ジャレッドは会社の効率化を図り、リチャードはテッククランチ・ディスラプトでのデモまで8週間しかないことに気づく。
第6話外部インソーシング28分チームがパイド・パイパーのクラウド構築をサポートするために悪名高きハッカーを雇ったことを知ったリチャードは、自身の立場を心配する。ジャレッドはピーター・グレゴリーの署名をもらいに行くが…。
第7話概念実証28分テッククランチ・ディスラプトでリチャードはデモ完成のプレッシャーに迫られる。ところが、以前リチャードとデートをしたことのある女性が彼の噂を広めていると聞いて、そちらの方が気になってしまう。
第8話先から先までの最適な効率28分テッククランチ・ディスラプトで競う準備ができたパイド・パイパーのチームだが、ギャビン・ベルソンの印象的なプレゼンを見て不安になる。すると、リチャードは土壇場でプレゼンに大きな変更を加える。
シリコンバレー シーズン1の各話ごとのあらすじ

シーズン1の見どころ

会社(パイドパイパー)を立ち上げる

1プログラマーだったリチャードがギャビン・ベルソンの出資の話を断り、自ら仲間と会社を立ち上げる決意をするのはこのドラマの原点であり、ここからが物語が始まります。

Making world better place

第一話から企業の売却話から始まります。階層化コードで効率化をテーマにした起業家がGoogleに売却し、そのパーティーから物語が始まります。

主人公の周り以外の人には「Making world better place」というセリフを話させ、かなり風刺が聞いた表現になっています。

現実の話題

以下の現実世界の話題が出てきます。

スティーブ・ジョブズ、ウォズニアック、レディオヘッド、マイクロソフト、ビル・ゲイツ、グーグル、ナイキ、セルゲイ、ラリー、マスエフェクト3、ウーバー、hulu、バーガーキング、ジャスティン・ビーバー、フロライダー、ヤフー、オラクル、テッククランチ、シェキラ、インスタグラム

オールウェイズブルー

黄色と青色に変わるおもちゃを投げながら「Always Blue」と言いながら遊んでるシーンはこの後のシーズンも出てきます。(最終シーズンにも)

リチャードたちは何かお祝いごとがあるとこの遊びをします。

ピーターグレゴリーとの面談

社長になったリチャードは出資者のピーターグレゴリーとの初回の面談で、準備不足(会社に対しての姿勢)で怒られます。プログラマーから社長になったリチャードの足りないところ(エンジニアから社長になった苦悩)を描いているシーンです。

「会社のためにイヤなやつになれ」のアーリックのセリフで、社長としてどういう風に振る舞う必要があるかを言及しています。

ジャレッドの加入

ピーターグレゴリーへの事業計画提出のため、ジャレッドに手伝ってもらいます。今後のシーズンでも重要な役割を担うジャレッドの加入シーンは見ておくべきでしょう。

ビックヘッドの無能さ

リチャードと一番仲が良いビックヘッドがリチャードとジャレッドとの面談で、能力がないのが明らかになります。仲良しで会社をやっていくことの辛さを描いているシーンです。(今後ビックヘッドは別の形で活躍していきます)

最終的にビックヘッドはパイドパイパーには加わらずhooliに残ります。

チアン・ヤンとアーリック

今後も登場し、最後まで出ている中国人チアン・ヤンと家主であるアーリックのやり取りは面白いので、必見です。ジミー・O・ヤンの拙い英語の演技も上手いです。

登場人物・名称の説明

エンジニアやテック業界の人でないと、すっと入ってこない言葉が出てくるので解説します。

単語意味
インキュベーター新しいビジネスやスタートアップ企業を支援する組織やプログラムのことです。これらのインキュベーターは、若い企業に対してオフィススペース、資金、指導、ネットワーキングの機会などを提供することで、彼らの成長と成功を促進します。インキュベーターの目的は、スタートアップが初期の困難を乗り越え、持続可能なビジネスモデルを開発するのを助けることにあります。また、ビジネス計画の策定、市場分析、投資家とのつながりの構築など、さまざまな側面で支援を行います。
フーリー(hooli)ギャビン・ベルソンがCEOを務めるシリコンバレーにある企業です。パイドパイパーへの出資を断れてからは敵対関係にあります。
TEDTED(テクノロジー、エンターテインメント、デザインの略)は、アイデアや知識を広めることを目的とした非営利団体です。1984年に始まったこの組織は、世界中の思想家や実践者が自分たちの洞察や発見を共有するためのプラットフォームを提供しています。TEDは特にそのTED Talksで知られており、これらの短い講演はオンラインで広く公開されており、様々なトピックについての深い洞察や革新的なアイデアを伝えています。TEDのミッションは「価値あるアイデアを広める」ことに集中しています。
パイド・パイパー音楽の著作権を調べられるサイト。のちに社名にもなります。リチャード・ヘンドリックスがCEOを勤めています。
GitHub開発者がコードをホストし、共同で編集するためのプラットフォームです。Gitというバージョン管理システムを使用しており、個人やチームがプロジェクトの履歴を追跡し、変更を管理できるように設計されています。GitHubは、オープンソースプロジェクトから企業レベルの開発まで幅広く利用されており、コードの共有、レビュー、コラボレーションのための重要なツールとなっています。ユーザーはリポジトリを作成してコードをアップロードし、他のユーザーとコードを共有したり、共同で作業することができます。
圧縮スコアデータ圧縮において、圧縮されたデータが元のデータに比べてどれだけ効率的に小さくなったかを示す数値です。これは通常、圧縮前と圧縮後のデータサイズの比率で計算されます。圧縮スコアが高いほど、データはより効率的に圧縮されていると言えます。このスコアは、特にデータストレージやデータ転送の分野で重要で、効率的な圧縮が求められる状況で参考にされます。
ロスレスロスレス圧縮(Lossless Compression)とは、データを圧縮した後にも、元のデータと完全に同じ情報を保持できる圧縮手法です。圧縮されたデータを解凍すると、元のデータと全く同じ状態に戻すことができます。これは特に、画像や音声などの品質を維持する必要がある場合や、プログラムコードや重要な文書データなど、正確性が重要なデータに使用されます。ロスレス圧縮の一般的な例には、PNGやFLACファイル形式があります。
サタニストサタン(悪魔)を崇拝または象徴的に尊敬する宗教的または哲学的グループや個人を指します。サタニズムは多様な形態を持ち、その信念や実践はグループによって大きく異なります。一部のサタニストは実際に超自然的な存在としてのサタンを崇拝するのに対し、他のサタニストはサタンを自由や反逆の象徴として理解し、神話や象徴主義を通じて自己啓発や個人的な力の追求を促進する哲学としてサタニズムを採用しています。サタニズムには、宗教的サタニズムと哲学的サタニズムの両方が含まれます。
アビアトアーリック・バックマンが創業したスタートアップ企業。航空会社に売却済み。アーリックはこの売却益で現在の インキュベーションを始める。
バイナリー(2進数)数字を表現する方法の一つで、0と1の二つの数字のみを使用します。これはコンピュータシステムの基本的な数値表現方法であり、コンピューターは内部的にこの2進数を使ってデータを処理します。各ビット(binary digitの略)は、0または1の値を持ち、これらのビットの列が数や文字などの情報を表現します。たとえば、2進数の1101は、10進数では13に相当します。このシンプルさが、コンピュータにおけるデータの処理と記憶に適しています。
ベンチャーキャピタル主に初期段階のスタートアップや成長が見込まれる若い企業に対して、資金を提供する投資家や投資会社です。彼らは通常、金銭的な投資のほか、事業戦略や経営に関するアドバイス、業界のネットワークへのアクセスなども提供します。ベンチャーキャピタルは、リスクが高いが将来的に大きなリターンが期待できる新興企業に投資することで知られています。彼らの投資により、多くのスタートアップが成長し、イノベーションを促進することができます。
ピボット企業がビジネスモデル、製品、戦略などの根本的な部分で大きな変更を行うことを意味します。この用語は、特にスタートアップ企業が市場のニーズや状況に適応するために、元々のビジネスプランや方向性から転換する際に使われます。例えば、製品の焦点を変更したり、異なる顧客層をターゲットにしたり、全く新しいビジネスモデルを採用することがピボットに含まれます。ピボットは、市場への適応、生存、そして最終的な成功を目指す重要な戦略的手段となることがあります。
キュービクル(Cubicle)パーティションで囲まれたオフィスの座席。
スクラムプロジェクトを進める方法。ジャレッドの思惑通りディナッシュとギルフォイルが競って作業スピードがあがりました。
Ruby on RailsRuby on Rails(または単にRails)は、ウェブアプリケーションの開発を簡素化し加速するために設計された、オープンソースのサーバーサイドウェブアプリケーションフレームワークです。Rubyというプログラミング言語で書かれており、データベース接続、ウェブサービス、ページコンテンツの生成など、ウェブアプリケーション開発に必要な様々な機能を提供します。
アデロールアデロール(Adderall)は、通常、注意欠陥・多動性障害(ADHD)やナルコレプシーの治療に用いられる処方薬です。この薬は注意力を高め、多動を抑える効果がありますが、濫用や依存のリスクがあります。
キーバリューストアデータをキー(一意の識別子)と値(データ)のペアとして保存する単純なデータベース形式です。このシステムでは、各データ要素は一意のキーに関連付けられており、そのキーを使用してデータの格納、検索、更新が行われます。キーバリューストアは高速でスケーラブルなため、大量のデータを迅速に処理する必要があるアプリケーションに適しています。ただし、複雑なクエリやリレーショナルデータモデルをサポートする従来のデータベースと比べると機能が限られています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次